伊根漁港

伊根の食卓を支えるランドマーク

伊根町の基幹産業である漁業は、伊根、新井、泊など5漁港を基地に行われている。
大型の定置網漁、個人による養殖、延縄漁、刺網漁と、そのバリエーションも豊富だ。
朝7時、操業を終えた漁船が、伊根漁港に戻ってくる。
その時間になると、それを知らせる町内放送が流れ、近所のお母さん達が集まってきた。
これから魚をより分ける、のだという。
大まかに大きさ別に水揚げされた魚を、さらに種類別に分けていくのが、お母さん達の仕事だ。
市場を持たない伊根では、素早く魚を選別して、近くの宮津や舞鶴のセリに向けて出荷しなければならない。
そのための仕事だ。

伊根には魚屋がない。舟屋の宿の女将さんも近所の主婦も、みなバケツを持って、ここに買いにくる。伊根の朝の日常の光景だ。 実は一般の人も、この時間にここへ来れば、自分で魚を選び購入することが可能だ。「浜売り」というシステムだ。水揚げされたばかりのイカ、メバル、イワシ、サバ…旬の種類豊富な魚は、どれも新鮮で美しく、見ていて飽きない。好きなものをバケツにいれて、量り売りしてくれる。素人には魚の目利きは難しいが、漁港の人にアドバイスを求めるといい。

バキュームで吸い上げられた魚達は、近所のお母さん達によって、大きさ、種類、傷んでいるものなどが、素早く選別される。より分けが済んだものはケースごとフォークリフトで運ばれ、トラックで市場へ。鮮度を保つため、時間との戦いなのだとか。

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6.季節によって水揚げされるものは違うが、こんな風に「イカ」だけ、など好きなものだけを選ぶことができる。しかも、市場価格より安い!7.値段は時価。ここで測り、代金を支払う。8.舟屋の宿の女将さんや料理店の大将などが、毎朝集う。9.海に投げられた魚に群がるゆりかもめも、伊根漁港の朝のおなじみの光景