美味しい海を、5000年。

DMOコラム

美味しい海を、5000年。

海の京都の私たちは、観光地と生活の場がひとつに溶け合う場所で暮らしています。断崖絶壁の風景には米の世話をする農家。日本を代表する名所のそばには、山の恩恵をふんだんに受けたふくよかな海と、船を出す漁師。自然の地形と、食の営みがひとつになった光景には、ここで暮らす私たちでさえ心揺さぶられる瞬間があります。

私たちが住むこの海の京都では5000年以上前から先人が定住し、自然から素材をいただく有り難みを味わってきました。その頃の土器にある美しいデザインから、先人の心とその生活がいかに豊かであったかが伺えます。海の京都では長きにわたって、よい水と食の素材に恵まれてきました。私たちは今も、その恵みに感謝しています。

暮らすこと、食べること、旅すること・・・これらが境界なく混ざり合う日本のテロワールを、海の京都で体験してください。

海の味に、心が晴れる。

海の味に、心が晴れる。

「おいしい」の奥にある、もっと嬉しい感覚。「心が晴れるおいしさ」は、良い素材と、それを活かす料理人の手仕事から生まれてきます。旬を味わう嬉しさを忘れかけている私たちだからこそ、この味わいが新鮮に感じるのかもしれません。海の京都の料理人が手掛けるのは、自然の素晴らしさを損なわない、味と心の調和です。

素材を大胆に。味覚は繊細に。

素材を大胆に。味覚は繊細に。
丹後のブリしゃぶと魚菜料理

松葉ガニ、牡蠣やトリ貝、ブリ・ノドグロ・イカ・タイなどの魚介類、丹後コシヒカリなどの米、フルーツ、野菜などの農産物。そして良い水、良い酒米からできる日本酒。海の京都の素材は大量には採れないかわりに、種類が豊富で質が良いことが、私たちの誇りです。

魚や米の満足な旨み。フルーツや野菜の心地よい甘み。素材の良さを大胆に活かしながらも、繊細さを欠かない味覚と感性はきっと、この土地の自然が私たちに与えてくれた恩恵です。自然から学び、自然を味わう。それが海の京都のテロワールにつながります。

水の恵みが、心を整える。

水の恵みが、心を整える。
与謝野の自然循環農業

山から流れる水の通い道に、海の京都の町があります。私たちはこの地域がどんな場所なのかを、一言で言い表せない複雑さを感じてきました。なぜなら、ここには山・川・海、雨と雪、虹の出る清々しい晴れ間など、すべての自然が詰まっているからです。

山から海へ流れ、空から落ちる「水」の恵みが米や野菜、魚を育てる。水でつながる全自然は、美味しい食を与えてくれることはもちろん、私たちの感性にも響き、心を整えてくれます。

食をもたらす地形の奇跡

食をもたらす地形の奇跡

海の京都は山・川・海の距離が短く、全自然が密集した場所。山で栄養を多く含んだ水が町じゅうを潤し、海に流れて豊かな漁場をつくります。

山が近く、きれいなまま流れる水で、米や野菜、梨・葡萄・栗などの果物が育ちます。漁場でとれる素材も、沿岸ではアワビやウニ、暖かな海流の沖合ではブリやイカ、低温で栄養のある海底ではカニやエビなど、種類豊富。変化に富んだ地形は、天が与えてくれた奇跡です。先人たちが5000年以上定住するこの場所では、自然を感じ、素材を活かして食べる習慣と技術があります。

日本の酒造り、はじまりの場所。

日本の酒造り、はじまりの場所。
元伊勢籠神社と日本酒

日本の酒づくりは、この海の京都から始まりました。元伊勢籠神社には約600年前に記録された文献があり、日本の酒がここから始まり、伊勢神宮に伝えられたことが記されています。日本において酒は、神に捧げるもの。それはつまり、天の恵みに感謝する姿勢です。舌で感じる以上の、心の味わいを、海の京都の日本酒で感じてください。

京都北部「酒の京都」全12蔵の地酒・酒蔵特集

京都北部「酒の京都」全12蔵の地酒・酒蔵特集

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