「日本遺産(Japan Heritage)」の構成文化財の追加認定について
平成29年度に認定された日本遺産『300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊』の構成文化財として、「吉村家住宅」他4件が、『荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~』の構成文化財の所在自治体として、宮津市が加えられることとなりましたので、お知らせします。
「日本遺産」は、平成27年度から創設された制度で全国で67件が認定されており、府内では4件(山城地域12市町村、舞鶴市、丹後地域4市町)が認定されています。
『300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊』の概要
【ストーリーの概要】
京都府北部の丹後を訪れると、どこからか聞こえてくるガチャガチャと
いう機織りの音。
丹後は古くから織物の里であり、江戸時代に発祥した絹織物「丹後ちり
めん」は、しなやかで染色性に優れ、友禅染などの着物の代表的な生地と
して、我が国の和装文化を支えてきた。
この地は今も着物の生地の約6割を生産する国内最大の絹織物産地で
あり、織物の営みが育んだ、住居と機場が一体となった機屋や商家、三角
屋根の織物工場の町並みと、民謡宮津節で歌い継がれた天橋立などの象徴
的な風景を巡れば、約300年に渡る織物の歴史と文化を体感できる。
【関係市町村】宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町の2市2町
【追加された構成文化財】
吉村家住宅、吉村家別荘(桜山荘(おうざんそう))、
網野神社・蠶織(こおり)神社(京丹後市)
丹後ちりめん岩屋踊り(与謝野町)
丹後ばらずし(丹後地域全域)
『荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~』の概要
【ストーリーの概要】
日本海や瀬戸内海沿岸には、山を風景の一部に取り込む港町が点々とみられます。
そこには、港に通じる小路が随所に走り、通りには広大な商家や豪壮な船主屋敷が建っています。また、社寺には奉納された船の絵馬や模型が残り、京など遠方に起源がある祭礼が行われ、節回しの似た民謡が唄われています。
これらの港町は、荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、各地に繁栄をもたらした北前船の寄港地・船主集落で、時を重ねて彩られた異空間として今も人々を惹きつけてやみません。
【関係市町村】宮津市、他37市町村
【追加された構成文化財(宮津市所在分)】※ 宮津市が構成文化財の所在自治体として追加
旧三上家住宅、日吉神社、和貴宮神社の玉垣、由良金比羅神社、新浜の町並み(花街)、
由良の船絵馬群、三上家文書、加藤家文書、宮津おどり
(宮津市の日本遺産の問い合わせ先)
宮津市企画部観光定住課 観光振興係(電話:0772-45-1625)